24年経って気付いたこと

この一年、ほんまになんやったんやろう。
嫌なことがあったら逃げればよかったんやろか。違うよなぁ。
それまでの23年間で、そんなに逃げたことがあったかな。
思い出してみると、びっくりするくらい無いわ。

嫌なことにあわんかったからやろか、今までは。
そんなことないよね。多分何かしらいつもあったと思う。
大きな試験とか発表とか、いつも強がって好きなフリしてたけど
ほんまはいつもめっちゃドキドキしてたもん。
正直嫌なのもいっぱいあった。
でもそれを「好き」って思えて、何とかすることが出来てきた。
その先の目標を考えて、
明日、来月、来年、こうしたい
って言うのがあって、そのために頑張れてたからやねん。
今までは。

でも、今年は何で頑張れへんかってんやろう。
なんでも好きになれたはずやのに、
なんであんなに嫌で嫌で、誰に会うのも、
その場所にいることすらも嫌でしょうがなかってんやろう。


わかってんねん。ほんまは。
ずっと一人で抱え込んでたからやねん。
誰にもわかってもらえへんと思ってたからやねん。
しょうもないプライドがあって、
「今、このことが嫌で嫌でしょうがないねん」
って、誰にも本気で言われへんかった。
あいつが同じ家に住んでても、
あいつがうちにしょっちゅう泊まりに来てても、
あいつが俺と生まれる前から一緒やっても、
そこが楽園であっても、俺は誰にも言われへんかった。

だってかっこ悪いもん。そんなこと言うの。
お前そんなことくらい自分でやれよって言われるのが嫌やった。
そんなことくらい出来へんやつって思われるのが嫌やった。
そんなことくらい自分でできやなあかんもん。
それが一番いいんやもん。

でも、誰かにわかって欲しかったし、
なんとかしてほしかった。好きにならせてほしかった。
一人で悩むのは嫌で嫌でしょうがなかった。
でも、誰にも言われへんから
夜中に誰もおらんようになったら一人で泣いてんねん。
それでなんとかなるわけでもないのに。


多分な、ずっと晴れてたわけとちゃうねん。
逆風もあったし、雨も降ってたと思う。
でもそれでも何とかなってきてたのは
「雨降るで」って言ってくれる誰かがおって、
傘をさしてくれる誰かがおったからに過ぎへんかってん。
俺一人やったら雨がいつ降るかもわからへんし、
多分いつの間にかずぶ濡れやねん。
ああ、だからやな。いま濡れてんのは。

俺に一番足りへんかったのは、
「傘貸して」って言う努力やってんな。
なんか恥ずかしいとか、
お前傘くらい持って来いよって言われるのが嫌とか
そんなこと思ってる場合じゃなかった。

でも、言えばちゃんと貸してくれるって、
文句も言わんと貸してくれるって信用できへんかった。
何をしてるんやろうな、ほんまに。
逆やったらいくらでも貸すのに。
むしろ、貸してっていつでも言えよって思うのに。
なんで、あいつらもそう思ってくれてるって信用できへんかってんやろう。
そしたら濡れずに済んで、
また雨が止んで追い風が吹くまで頑張れたはずやのに。
なんでやねんやろ。


しょうもないプライドはもういらんねん。
元々一人で生きてるわけちゃうのに。そんなことも俺はわかってなかった。
ちゃんと相談して、
なんとかなるように考えていった方がいいに決まってるやん。
どうしたらええかわからんかったら、
ちゃんと誰かに聞くようにしたらええねん。

こんなことに気付くのに…俺は24年もかかったんか……

WEBで10年間日記を書いてきて、初めてコメントをオフにする。
この記事は俺の24年間で、一番恥ずかしい記事にするわ。

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このページは、まんとるが2008年2月22日 02:53に書いたブログ記事です。

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